製品詳細 -マイティーミルマークⅡ

マイティーミルマークⅡ

概要

究極の新特殊形状・配列ディスクとビーズが繰り出す最適な衝突力を処理材料に与え精密な分散(微粒子化)を行う分散機。

マイティーミル・マークⅡ(横型)は完全密閉・水平型ビーズミルで、特に精密な湿式粉砕・分散に適しています。マイティーミル・マークⅡ(横型)は、最適な分散能力が発揮できるよう、ベッセル(分散槽)、ディスク形状や配列及びそれぞれの要素の関連性を、わが社が蓄積してきた粉砕並びに分散技術により効率を徹底的に追求し開発された媒体分散機です。また適性な周速を得る為可変速を標準仕様としており処理材料により1~16m/sの間で最適なエネルギーをビーズに与える事が可能となりました。 この結果従来機に比べ処理物質によっては格段の生産性と微粒子化(シャープな粒度分布)が得られる様になりました。 マイティーミル・マークⅡ(横型)は徹底した安全性、操作性、耐久性、メンテナンスの簡便性が熟慮された構造でディスクを使用したビーズミルとしては、究極の媒体分散機であります。 型式として二種類のビーズ分離方式がありギャップセパレーション方式のMHGⅡ型と、カートリッジスクリーンセパレーション方式のMHSⅡ型が用途により選択出来ます。

特徴

■分散機

①D/d(ベッセル内径とディスク外径との比)が小さい為ビーズの衝撃力が保持され、高い分散力が発揮されます。

②可変速により最適な高周速が得られる為更に遠心力が大となり、衝撃力が増加し、高分散が得られます。

③流動孔を設けた新ディスク設計によりビーズ戻し効果が向上しグラインディングゾーンが増加すると共に処理材料のショートパスが防止され高い分散力が発揮されます。

④外周長さを増加した新ディスク設計により、ビーズの運動量が増え高分散が得られます。

⑤上記①~④の高分散性の特長により従来機に比べビーズの偏在が少ない為、処理材料の大流量化が可能となり、ビーズの充填量も最大90%迄可能となりました。

■完全密閉性

完全密閉構造のベッセル(分散槽)は、空気の混入を無くし泡立ちや溶剤の蒸発化を防ぎます。

■ビーズ分離方式

ベッセル内の処理物質とビーズを分離する為にギャップセパレーション方式とスクリーンセパレーション方式の二方式があり、処理物質の性状及び生産プロセスに応じて選べます。

①ギャップセパレーション方式の特長

・高粘度材料に対応可能

・セルフクリーニング機能により目詰まりが少ない

・耐摩耗性材料が使用でき寿命が長い

②スクリーンセパレーション方式の特長

・外部より簡単に着脱が可能

・開口部面積を広くできる

・大流量生産が可能

■シャフトシール

長年の経験により信頼性、耐久性のある独自のダブルメカニカルシールを採用し、許容圧力は0.7MPa(7Kg/cm2)で高粘度材料にも対応出来ます。ユニット化されているので容易に取替が出来ます。摺動面の冷却、潤滑用液(シール液)は処理物質と共通の溶剤、水等が使用出来ます。

■ディスク

焼入れ耐磨耗鋼を採用し、耐触性、耐磨耗性に優れています。 更にオプションとして処理材料に適したディスク材質も選定できます。

■ジャケット

ベッセル内筒には独自の冷却構造(ジャケット)が採用され、従来機に比べ高い冷却効果が得られます。

■メンテナンス

メンテナンスの効率化をはかる為、部品のユニット化を採用しており、この為分解、洗浄及び部品交換等の作業時間が短縮でき、ランニングコストが軽減されます。

■機器保護装置

標準仕様として

①メカニカルシール液設定圧力検知

②メカニカルシール液レベル下限検知

③メカニカルシール液温度上限検知

④ベッセル内圧力上限検知 以上4点が装備されています。

標準装備以外にもオプションとして各種センサーや、計測装置取付により自動化、無人化も可能です。

■オプション

ベッセル及びディスクの材質は機械の耐摩耗鋼以外にアルミナセラミック、窒化珪素セラミック、ジルコニアセラミック、ウレタンゴム、等があります。 連続生産用として2連式、多連式もあります。

型式 モーター出力kw ベッセル
実容量ℓ
本体 ポンプ
MHSⅡ-1.5
MHGⅡ-1.5
3.7 0.4 1.98
MHSⅡ-5
MHGⅡ-5
11 0.75 7.9
MHSⅡ-20
MHGⅡ-20
22 0.75 17.5
MHSⅡ-50
MHGⅡ-50
37 1.5 51.0
MHSⅡ-100
MHGⅡ-100
55 2.2 106.9
MHSⅡ-200
MHGⅡ-200
110 3.7 252

※本仕様・寸法は改良の為、予告なく変更することがあります。