分散機とは

液状・ペースト状の材料の、分散、解砕、
粉砕などによって機能性向上、発色良化に寄与します。

機械的エネルギーを用いる分散は、ロールミルやビーズミルを用いて行われ、練肉分散や練合分散(Grinding dispersion)あるいは単に分散と呼ばれ、コロイド化学で言う分散とは若干ニュアンスが違います。固/液分散系を作るには、主に剪断力という外力が必要で、ミーリング分散(Milling Dispersion)は、凝集粒子の解砕による微粒子化過程を伴います。その粒度分布はシャープなほど良好と言われ、用途によって使うべき機械は異なるため注意しましょう。

分散機の原理

分散機の原理

分散とは、「濡れ」「解砕」「安定化」の3つのステップにより達成されます。粉体表面を濡らし、空気界面を液体界面に置き換えることや、分散機を用いて凝集粒子を一次粒子に解砕する際の分散機の選定、その操作条件、さらに分散体を安定に保つための考え方を理解することが必要です。
ロールミルでは、固/液系流体が2ロール間を通過するときは10⁴~⁵sec⁻¹の剪断速度で、ビーズミルでは、小径ビーズの分散媒体(ガラスビーズ、セラミックビーズ、スチールビーズなど)を分散槽に充填し、槽内の攪拌ディスクの回転による外力により運動するビーズの衝突・剪断力により微粒子化が進行するメカニズムです。

分散機の種類

分散機の種類

ロールミルの場合、ロール加圧方式に手動式、油圧式があります。構造は水平型、傾斜型が存在し、ロール材質はスチールタイプ、セラミックタイプがあります。
ビーズミルの場合は、竪型、横型があり、ロールミル同様セラミックタイプや、20kHz以上の音波を照射する超音波装置付きビーズミル(ナノ分散可能)など、機械の種類や分散の方法は様々です。弊社でも数多くの分散機を保有していますが、中でもロールミル、ビーズミルに関しては取り扱い実績が豊富です。「違いがよくわからない…」とお困りの方は、一度お問い合わせください。

分散機の使用用途

分散機の使用用途

塗料、インキ、トナー、インクジェットインキ、化粧品など、微細な色合いや機能性が求められる商品の製造に適しています。ただし、製造するものによって適切なサイズや機種が異なりますのでご注意ください。弊社では小型機から大型機まで各種サイズを揃えておりますので、お客様の用途に合わせた分散機をご提供することができます。

分散機の製品紹介

攪拌機とは 攪拌機とは