捏和機とは

様々な高粘性物質ないしは半固体状の材料を混合します

通常の攪拌機では流体の乱流や対流による混合作用を利用するのに対して、捏和機(ねっかき:ニーダー、Kneader)にそのような作用はほとんどなく、機械自体の複雑な変形作用により剪断、折り重ね、圧縮、圧延などで混合します。

捏和機の原理

捏和機の原理

代表となるニーダーを例で示しましょう。捏和槽(トロフ)内の2本の強靭なブレードによるブレード相互間、及びブレードと捏和槽の間で起こる強力な剪断によって、ニーディング効果(混錬、捏和、粉砕、分散)が得られます。また、顔料と塩化ナトリウム(塩)のような粉砕媒体との混錬で、顔料分散を可能にしたソルトミリングニーダーもあります。冷却、加熱、真空減圧も可能です。加熱真空減圧によるフラッシング方式が可能なニーダー(フラッシャー)も存在します。

捏和機の種類

捏和機の種類

捏和機は回分式と連続式とに大別されます。回分式には双胴型捏和機が最も広く使用され、駆動方式には混錬性を主に考えるオーバーラップ方式(重畳形式、回転比1:1)と、剪断・分散を主に考えるディファレンシャル方式(切線方式、回転比は任意)があります。
ブレードの形状は、最も一般的なシグマブレードの他、強靭型のマスチケーターブレードやZブレードなどです。
これに属するものとして低床式、高床式(一般的)に加え、加圧式ニーダー及びエクストルーダーによる材料の排出機能付きKXニーダーが挙げられます。
連続式にはスクリュー押出機、コ・ニーダーがあり、他にも竪型ニーダーとして、3軸のトリミックスがあります。

捏和機の使用用途

捏和機の使用用途

例えば、バター、ビスケット、チョコレート、チューインガム、化粧品、医薬品、石鹸、生ゴム、合成樹脂、カーボン材、シャープペン芯、セラミックス、接着剤、シーリング材、印刷インキ、顔料、各種着色材などの混錬に用いられ、最終的には非常に粘稠度の高い物質を作ることができます。

捏和機の製品紹介