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3本ロールミルチルドロール(HH)
概要
ロール材質がチルド(金属)仕様で加圧方式が油圧式の水平型三本ロールミル。回転数の異なる3本のロールから構成され、中~高粘度材料の処理に適した分散機。
井上製作所の3本ロールミルは、大正時代から研究と開発を重ね創りあげた代表的なミルです。この機械は回転数の異なる3本のロールから構成されています。分散のメカニズムはロール間圧力を利用した圧縮作用と、速度の異なるロール間でのせん断作用により分散を行うものです。処理材料の粘度としては中~高粘度ベースに適しています。
近年、電子材料関係、最先端材料の分散機としての需要が急激に増加しております。また、材料回収率が非常に高く、洗浄も大変容易な分散機としても知られております。分散目的以外に脱泡、充填用にも利用できます。ロール本体は冷却・加熱が可能で処理材料温度を均一にしながら分散が行えます。
分散工程
3本のロールと呼ばれる円柱状の物が水平または傾斜に並んでおり、互いに異なる方向・速度比で回転・接触し圧力・せん断力を与え材料を分散(1つの粒子径を小さくする)します。先ず、内向きに回転し接触・加圧する供給(後)ロールと中央(中)ロールの間に材料を投入します。材料は2つのロールに押し潰され(圧縮)、異なる速度比で引きずられ(せん断)、微粒子化します。中央ロールに付着した材料は一番最後のロール(前)に接触・加圧すると前ロールに転移され、掻き取り刃(スクレーパー)を前ロールに押し付けて、前ロールに転移した材料をかき取ります。
かき取られた材料(微粒子化された材料)は回収用のエプロン(ドクター)に流れます。
製品
型式 | ロール | モーター | 概質量kg | |
---|---|---|---|---|
寸法(有効長)mm | 本体kw | 油圧kw | ||
HH-406×1,300 | Φ 406×1,300 L | 37~55 | 0.75 | 5,500 |
HH-406×970 | 406×970 | 37~55 | 0.75 | 5,000 |
HH-381×900 | 381×900 | 30~45 | 0.75 | 4,500 |
HH-306×700 | 306×700 | 22~30 | 0.75 | 3,800 |
HH-229×510 | 229×510 | 7.5~15 | 0.75 | 1,780 |
HH-178×356 | 178×356 | 5.5~7.5 | 0.4 | 1,500 |
HH-121×280 | 121×250 | 2.2 | 0.4 | 700 |
※本仕様・寸法は改良の為、予告なく変更することがあります。